漫画の主人公に恋しています。そして、その主人公と最終的に結ばれるひとに本気で殺意を抱いています。

　私は、恥ずかしくも、アラ還のいい年したオバサンです。子供の頃から漫画が好きで、漫画のキャラクターに恋した事は、今回だけではありません。けれど、現実に存在するひとを好きになった事も、もちろんあります。
　ただ、私の場合、自分から好きになったひとに振り向いてもらえた事は一度もなく、どういうわけか、全く興味の無いひとから、あるいは、明らかに浮気目的の年の離れたひとからしか好かれません。若い頃、何度か変な？ひとから声をかけられたこともあるので、極端に男性から、嫌われる容姿とかでもないと思うのですが。もちろん、美人ではありませんが。

そして、私が20代の頃は、バブル最盛期から、弾けるまでの時代で、世の中は、トレンディドラマが流行り、恋愛至上主義が支配し、お見合いで結婚なんて、ダサくて、負け組みたいな考えがまかり通ってました。
　けれど、なかなか彼氏ができず、自然に好きになれた相手でなければ、心も身体も受け付けない私だったので、独身のまま、この年になってしまいました。
　私は、もうとっくに恋愛も結婚も諦めて、割り切れていたのですが、ある漫画を読んで、気がついたら、主人公に恋していました。別に、主人公に恋する為に読んだわけではなく、読んでいくうちに、どんどん主人公に惚れて行きました。擬似恋愛だとは、わかってますが、生活にハリも出て、楽しいです。島耕作です。名前だけは聞いたことがあるかと思います。島耕作は、たくさんの女性と関係をもちますが、最終的に、大町久美子という女性を生涯の伴侶に選びます。
　この大町久美子が憎くてたまりません。二人共架空の人物だとわかってはいるのですが、殺意を抱くほどです。他の関係を持った女性は、決して嫌いではないです。ただこの大町久美子を殺したい。
　私は、両親から、恋愛するなという、結婚は見合いで、という呪縛のようなものをかけられてきました。今、アラ還で処女です。でも、島耕作を好きになって、当たり前の感情かもしれませんが
好きな男性と、肌を重ね合わせたい、相手の体温や、鼓動を感じたい、唇を重ね合わせたいと、思うようになりました。恥ずかしいですが、掛け布団にキスをしたり、顔を押し付けたりして、気持ちを満たしています。実は、布団に妙に愛着を覚え、スキンシップを求める傾向は、物心ついた頃から、ずっとあります。手で布団をギュッとにぎったり。つづきを投稿します。