仕事を辞めたいけど、心の整理ができません。

「私にしか出来ないことをしたい」
そう思って選んだ仕事が中学校の教員でした。

家族のこと友達のこと、
色んなことで悩んできた私だからこそ、
悩みが多い子どもたちに寄り添える、
そばにいてくれるだけで安心する存在になれる、
なりたい教師像が明確に持てました。

でも、実際に教員になってみると、
授業が本当に下手くそで、
子ども達に伝わらない、
頑張っている子ども達の頭に？が浮かんでいるのが見える。
そのせいで他の先生と比べられて嫌な言葉が飛んでくる。

「◯◯先生の方が良かった」

元々打たれ弱かった私は、
マイナスな言葉ばかり聞いてしまって、
私のことを肯定してくれる子の声が聞こえなくなってきました。

「私じゃない方が良かったよね」

子ども達のために頑張りたいのに、
頑張っているはずなのに、
追いつかない業務量、
認められている実感がない環境、

私の心はどんどん暗くなっていきました。
休みも増えていきました。

それでも何とか、
1年生から3年生まで持ち上がりで
担任として子ども達の卒業を見届けることができました。

たくさんの生徒が
「先生が担任で良かった」
「先生がいてくれるだけで安心できた」
そう言って中学校を去って行く姿を見て、
本当に幸せでした。

「頑張って良かった」
「これからも先生を頑張ろう」

確かに私は、この先も教員として頑張っていくことを心に決めることができました。

けど、次の年、
私は新しい学校に赴任し、
2年生の担任になりました。

新しい環境、
教員と子どもの関係ができている中に入る苦しさ、
さらに卒業させた子達とはまるで違う雰囲気の子ども達。

またここで、私を苦しめてきた言葉が浴びせられました。

「◯◯先生の方が良かった」

可愛い子ども達、嫌なことを言われても
次の瞬間には愛おしく感じる。
でも、もう私の心は限界でした。

一体いつまで私は否定され続けるんだろう。

どんどん顔色も悪くなって、
笑顔も減って、
「大丈夫」が口癖になって、

私って、幸せなのかな？

「今はまだ今年度が始まったばかりだし、
慣れてないだけだよ」
そう思う。
「本当にこれで辞めて良いの？後悔しない？」
する気がする。だって子ども達のことが大好きで、一緒にいたい。

でも、辞めたい。
心の整理ができない。
辞める？辞めない？
どっちが幸せ？