まるさんへ
はじめまして。まるさんの今の気持ちを受けとめながらお返事を書いています。
失恋や人との別れは、どんな年齢でも心を大きく揺さぶります。でも10代のあなたにとって、それはまるで世界が終わってしまったような、底が抜けたような気持ちだったと思います。相手に頼らなきゃ生きていけない―そう感じてしまうほど、あなたは人を大切に思える優しい心の持ち主なんですね。
精神が不安定な時って、自分で自分の気持ちを抱えるのがとてもつらくて、誰かにその重さをわかってもらいたくなりますよね。甘えていいのです。誰かに頼ることは悪いことではありません。でも相手にすべてをゆだねてしまうと、相手がいなくなったとき、自分が空っぽになってしまう。そんな苦しみをあなたは今、体験しているのかもしれませんね。
心療内科に通ってもすぐに良くならないのは自然なことです。薬やカウンセリングも大切だけど、それ以上に「自分の中に少しずつでも安心を作っていくこと」が回復の鍵になります。
ひとつだけ提案させてください。たとえば、「毎日ひとつ、自分をねぎらう時間をつくる」こと。お茶をゆっくり飲む、空を見上げる、音楽を聴く、ノートに気持ちを書く。そんな小さな安心の種を集めていくことが、少しずつ、自分の中に「自分で自分を支える力」を育ててくれます。
まるさん、あなたはきっと大丈夫。時間はかかるかもしれないけれど、「自分を一番に理解してあげられるのは自分なんだ」と思える日が、必ずきます。その日まで、あせらず、責めず、自分を抱きしめてあげてくださいね。
まるさんのことを、遠くから心から応援しています。
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