メンターインタビュー:suzushigeさん

悩みごとやモヤモヤすること、不安に思うことをインターネットで気軽に相談ができる「TOKYOメンターカフェ」。仕事や子育てなどを経験してきた方が、都民メンター(助言者)となって多様な悩みに寄り添い、悩みを抱えて次の一歩を踏み出せずにいる女性を支援します。

今回は、都民メンターの1人であるsuzushigeさん(50代)に、ご自身が経験してきた悩みやメンターとしての意気込みを伺いました。

40代での高齢妊娠・出産……相談できる友人がいなかった

suzushigeさんが悩んでこられたことを教えてください。

中学生の子どもがいます。今は仲良しな親子ですが、幼い頃は随分と子育てに苦労しました。

というのも、3歳ぐらいまで、言葉を話さなかったんです。おかしいな、障がいがあるのではとも思いました。子育ては初めての経験で、もう何もかもが不安だったので、発達相談センターに行って相談をしていました。

なぜ友人などではなく、発達相談センターで相談をされたのですか?

子育ての相談ができる友達が私にはいなかったからです。高齢出産だったので、周りの友達はみんなある程度子育てを終えていました。例えば、おむつのことを聞いてみても、「どうだったかな、覚えていないな〜」と言われて、笑われるばかり。リアルタイムで悩みを打ち明けたり、共有したりすることができませんでした。

そうなんですね。お子さんは今、どうされているのですか?

結局、単に喋り出すのが遅かっただけ。スポーツが得意な人不得意な人がいるように、うちの子は話すのが苦手だっただけでした。今はものすごく元気に、毎日を過ごしています。

高齢出産ということで、苦労されたこともありましたか?

結婚後に検診で子宮筋腫が見つかりました。もしかしたら一生子どもが産めなくなるかもしれないという現実に直面し、5年間不妊治療を頑張りました。もうこれでダメだったら、子どもは諦めよう。そう思った最後のチャンスで、ようやく子宝に恵まれました。当時40代。いわゆる高齢妊娠・出産です。

妊娠してからも苦難の連続で、妊娠初期〜中期に2回入院退院を繰り返しました。安定期に入ってからも緊急入院をして出産当日までの長期入院をするなど本当につらい毎日を過ごしていました。

それは本当につらい日々でしたね。

はい。でも、まだ子育ての途中ですが、今は子育てを楽しむことができています。人間を一人育てることは、なんと大変なことで、なんと責任重大なことなのだろうと思う反面、こんなに楽しいことはないとも思えるようになりました。

つまり、この年になって、私はこれまでの苦労を、過去のものとすることができました。経験として消化するということなのでしょうか。あんなに悩んでいたことは、実はとるに足らないことだったのかもしれないという気づきもあります。

私の経験が何か役に立つのなら

suzushigeさんはどんな都民メンターになりたいですか?

もともと地域の活動をしていたこともあり、誰かの役に立てないかと思いこの都民メンターに応募しました。メンターとして、相談者の思いをくみ取りながらお話ができればいいなと思っています。

もしかしたら、私の経験したことが相談者の方にとって何か役に立つかもしれないけれど、必ずしもそれが正解とも思っていないし、答えを押しつけたくもないので、お話ししながら、それぞれにあった道筋が見つけられたらと思っています。

さまざまな苦労を乗り越えてきた都民メンターに、あなたの悩みを打ち明けてみませんか?